顔を中心にプツプツや小さな膿が多発する疾患です

足の裏や手の指に多く見られる「固いできもの」です

足の指の間や足の裏に痒みや皮むけ、水膨れなどを起こします

かゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。

ニキビ(尋常性ざ瘡)

顔を中心にプツプツや小さな膿が多発する疾患で12~20歳の成長期に多く見られます。

赤身や腫れ、膿など炎症が強い時には抗生物質の内服や外用が必要になる時もありますが、多くの場合、過酸化ベンゾイル、アダパレンといった成分の「ニキビ治療専用薬」を塗って頂くことで改善が見込まれます(ただし、12歳以上に使用が限定されます)。治療に長期間を要することも少なくありませんので、適宜経過を診させて頂きつつ、治療内容を検討させて頂きます。因みに食べ物の制限は基本的に不要です。

イボ(尋常性疣贅)

足の裏や手の指に多く見られる「固いできもの」で、ウオノメと違い、表面に細かい凹凸があって濁って見えるのが特徴です。ヒト乳頭腫ウイルスという病原体によって起こります。基本的に痛みはありません。

冷凍凝固療法という瞬間凍結をさせる治療が一般的ですが、処置には痛みを伴う上、基本的に治りにくい物でもあるため、その他さまざまな治療を重ねていくこともあります。

みずいぼ(伝染性軟属腫)

お子様に多く、体の各所に小さなプツプツが多発し、広がっていき表面に「つやつやとした」光沢があるのが特徴です。

ピンセットでつまんで取るのが良いのですが、多すぎて取り切れない場合も少なくなく、保湿剤で乾燥肌のケアをしながら自然に減るのを待つ方法もあります。期間は、半年から2年ほどかかることが多いです。
ピンセットで取る場合には痛みを和らげるため、麻酔の貼り薬を予め貼っておく方法もありますので、診察時にご相談下さい。

水虫

白癬菌という真菌(カビ)の一種で起こります。足の指の間や足の裏に痒みや皮むけ、水膨れなどを起こしますが、やはり足がかゆくなる湿疹などほかの病気と見た目だけでは判断できないことも多いため、診断は顕微鏡で菌の存在を確認することで行います。検査は2~3分で済みますので、診察室でお待ちいただいたまま結果をお知らせすることが出来ます。

足以外にも股、臀部、手や顔にも出来ることがありますが、多くの場合塗り薬を一定期間塗って頂くことで治ります。ただし、爪に生じた場合には塗り薬だけでは改善しないことも多く、この場合には飲み薬による治療を行いますが、肝臓を主に内臓への悪影響が出る可能性があるため、内服中は定期的に副作用チェックのための血液検査を行います。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の主な症状には、皮膚の乾燥、赤み、かゆみ、腫れがあります。また、症状が悪化すると、皮膚が厚くなったり、小さな水疱ができたりすることもあります。患者はしばしばかゆみを感じるため、掻くことで皮膚の状態がさらに悪化することがあります。

幼少時期より発症することが多い疾患ですが、成人以降に発症することもあります。首、肘の内側やひざの裏に痒みや湿疹が「左右対称に」出ることが多く、また何か月にもわたって続くことが特徴です。短期間で完治にいたるのが難しい疾患ではありますが、治療により日常生活に差しさわりのない状態に持っていくことは可能です。ステロイド他の塗り薬が治療の中心となりますが、ステロイド以外の治療の選択肢も増えており、それぞれの方の状態に応じ、適宜治療内容を変えながら状態をコントロールしていきます。

単純ヘルペス

唇、特に赤唇部と言われる「赤いところ」と周りの肌色の境目に生じることが多く、赤みや腫れ、痛みや痒み、細かい水ぶくれが生じます。口以外では目や鼻、腰や陰部に出ることもあります。

主に抗ウイルス剤の飲み薬にて治療を行いますが、PIT(Patient Initiate Therapy)と言って、何度も再発する方には「ピリピリや違和感」など、出る前の前兆の症状を感じた時点で抗ウイルス剤を飲んで頂く方法もありますので、受診時に医師にご相談下さい。

帯状疱疹

ピリピリする、あるはズキズキする痛みとともに、あるいは痛みだけ数日先行して起こった後、痛みと同じ場所に赤みは膨らみ、水ぶくれが「帯状(おびじょう)」に並んで出る病気です。体の中に潜んでいる「水痘帯状ヘルペス」というウイルスによって起こります。

今は数種類の飲み薬がありますので、体重や年齢、他の飲み薬との飲み合わせなどを考えて治療の選択を決めていきます。目や耳などに合併症を伴ったり、また痛みが長く続いたりする事もありますので、必要に応じて眼科や耳鼻咽喉科あるいはペインクリニックの先生のご協力を仰ぎながら治療を進めていきます。

けが

出血している場合には、きれいなガーゼやハンカチで上から抑えながら受診して頂くことをお勧めします。例えば指先から出血している場合など、あまり強く根元を締めてしまうと先に血が行かなくなることもありますので、注意して下さい。必要に応じ、洗浄、局所麻酔下の止血や縫合を緊急で行います。

やけど

一時的には水道水を患部に流しながら冷やして頂くのがまず大事ですが、できましたらなるべく早くの受診をお勧めいたします。受診の際には受付で「やけどで受診する旨」をお伝えください。ご様子を伺った上、状況に寄っては緊急で対処させて頂きます。特にお子様の場合、細菌感染などの合併症が起こりやすいため、「軽いやけど」と思っても受診されるのが望ましいと考えられます。

じんましん

食べ物などによるアレルギーが原因と思われる場合もありますが、大半が「特発性」と呼ばれる原因のはっきりしないじんましんです。

治療は抗ヒスタミン剤の内服が中心となりますが、年齢、ほかの飲み薬との飲み合わせなどにより処方内容が異なりますので、お薬手帳など今使用しているお薬が分かる物をご持参ください。尚、「一か月以上続く」じんましんを「慢性蕁麻疹」と言いますが、この場合、完治まで4~5年あるいはそれ以上の期間を要することもあります。

多汗症

通常必要とされる量を超える汗をかく状態を指します。これは、社会的な場面や職業活動に影響を及ぼすことがあり、患者さんの生活の質を低下させる可能性がございます。

全身の汗が多い場合には漢方薬も含めた飲み薬の適応となりますが、わきの下や手のひらの多汗については抗コリン薬という発汗を抑える塗り薬がありますので、お悩みの方はご相談ください。尚、お薬の使用上の注意がありますので、受診の際に説明をさせて頂きます。
※保険適応になります。

巻き爪

爪が肉に食い込む状態を指します。通常、足の爪、特に親指の爪に発生することが多いです。巻き爪は、痛み、赤み、腫れ、感染症を引き起こすことがあります。

爪の食い込みにより痛みや腫れなどを起こしているときは抗生物質の内服や外用の治療が必要な場合があります。その他テーピングや冷凍凝固などの処置を行いますが、巻き爪の矯正については弾性ワイヤーによる矯正も行っております。(ワイヤー挿入は自費診療・施術一回につき材料費込1000円)

AGA(男性型壮年性脱毛)

Androgenetic Alopeciaの略で、男性特有の脱毛パターンを指します。
主に頭頂部と前頭部の髪が薄くなる特徴があります。

診療については診察時にご案内いたします。
診察、処方とも自費診療となります。

マダニ

山や牧場だけでなく、今は平地の公園やご自宅の庭でも見られることがあります。無理に虫を取ろうとするとダニの一部が皮膚の中に残ってしまうことがありますので、できましたらダニを付けたまま受診してください。原則として局所麻酔の上、差し口のある皮膚ごと緊急で小切除を行います。